今日は成人の日。 ※1
よくよく考えれば、誕生日おめでとうも、新年あけましておめでとうも、一体何がおめでとうなのかわからないし、成人式にはいったけれど祝われていた記憶もない。 ※2
成人式自体は、顔も知らないおっさんが、どこかで聞いたような、誰にでも言えるようなつまらない話をしていた気がするけれど、具体的な話は覚えていない。ちゃんと話を聞いていたかも覚えていない。本当はいいことを言っていたのかもしれない。
人が多すぎたし古い知り合いと連絡取る気も起きなかったので、偶然あった昔の知り合いが昔より太っていた以上の情報は特に記憶に残っていない。
人が多すぎたし古い知り合いと連絡取る気も起きなかったので、偶然あった昔の知り合いが昔より太っていた以上の情報は特に記憶に残っていない。
同窓会にも顔を出したが、たまに会う高校の同級生と飲み屋をつなぐ集合場所、中継地点以上の意味を持っていなかったと思う。中高一貫の高校だったから一緒の学校で過ごしていた期間に比べて懐かしむほど時も経っていない。
男だし振り袖すら来ていないわけだから、あの一日は虚無だったけど、あの一日は虚無だったことは何故か覚えてる。正直、今思い起こせば当時の自分にとってその他の虚無な一日と変わらず「一生に一度」であると強調するほど価値はなかったけれど、他の虚無な一日よりは記憶にのこる虚無な一日であることは確かな気がしている。
虚無な日常はたいてい記憶から失われていくけれど、成人式の日、それは失われない虚無な一日となってなぜか自分の中に居残り続けている。
虚無な日常はたいてい記憶から失われていくけれど、成人式の日、それは失われない虚無な一日となってなぜか自分の中に居残り続けている。
※この日記は成人の日が本質的につまらないものだというものではない
※ 私は特に深い意味がなかろうと、本来であれば「誕生日おめでとう」を言いたい人間である