最近は人物を撮るのがすごい楽しい。それと同時にたくさん人物の写真を見るようになった。写真集、雑誌の表紙、SNSに挙げられている写真、いろいろな写真がある。
人を中心に撮った写真、景色に人を入り込ませた写真、いろんなものがある。どんな雰囲気の写真にも素敵ところはあるのだけど、その中で自分の撮りたい写真がどんな写真かということをじっと考えていたりする。
街を撮るのが好きだし人を撮るのも好きだ。街はその中にいる人達も含めて人である。だからもし、街と人を一緒に取るのであれば、その街を好きな人や、その街に行ってみたい人と一緒に撮影したい。美しい景色でなくてもいい。懐かしい喫茶店や、よく遊んだなんにもない路地でもいい、その人がその街の人になっていることがとても大事だ。
スナップとして撮影した写真には体の底から湧き上がるエネルギー、そこにいたるまでの過程、周りの景色との関わり方、写っている以外の遥かに多くのものがその中に備わっている。それを、いわゆる作品のために作られた写真が超えていくのはなかなかハードルが高い。
結局なにを撮りたいのかということを考えて出てきた結論は「人を撮りたい」だった。いい写真を撮りたいというよりは、写真を通してその人を知りたい。いろいろな人に出会いたい。好奇心に近い気がする。
だから、一旦「人」を撮りに行く場合は、人以外の要素。つまり周りの景色や、余計な色味で印象づけることはやめよう、って思った。もちろんそういうのはあってもいいし、そういうのがあったほうが、うまくいく人もいると思う。でも、少なくても今自分が求めているものは、それではないと思う。
できれば、明るく楽しい写真が撮りたい。少なくとも今の自分はそうである。
※ 写真は mikuさん ( @petit__miku )