2021年5月29日土曜日

【日記】2021.05.29

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 自分は人物を撮っているのだけど、正確にいうとその人のスタイル(体系ではない)とかパーソナリティを撮りたいんだよなぁ。人物を使って絵作りがしたいわけではない。

そもそもの出発点がエスノグラフィックな意味合いのスナップの延長線上としての人物写真な訳で。映画のシナリオを作るような創作としての写真ではないのよね。

友達も写真に撮って、その上でその時、友達ではない人を撮る。という行為は、自分にとっていつも降りる駅とは違う少し遠くの駅で降りてみるようなもなんだろうと思う。

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以前、大学のゼミでいろんな服を着る(装う)ことで、普段は足を踏み入れにくい場所への抵抗感もなくなるのではないかという卒業制作をしていた人がいた。

ある種それに近い「装い」としてのカメラだ。カメラはその「装う」を少しだけ手助けしてくれる。続けるうちに、それは完全なる通行手形にはならないということにも気が付く。

でも、それがあるとないとでは大きな違いがある。扉を開くための一つ目の鍵くらいにはなり得るのだと信じて、写真を撮り続けるのだ。