マクルーハンによれば、メディアは身体性の拡張である。
写真を撮るという行為をするにあたって、カメラと写真という二つの「メディア」に触れることになる。カメラは記録する「メディア」であり、写真は表象をする「メディア」である。人間の身体性に沿って喩えるならば、カメラは概ね目の拡張であり、写真は声の拡張であると言えるのではないかと思っている。
写真を人に見てもらうという行為は自分の声で話しかけているようなものだと思う。そこにあるのは、語りなのか、歌なのか、シンプルなメッセージなのか。大きな声なのか、小さな声なのか、遠くへ届く声なのか。
自分は何を伝えたいのか、どう伝えることでそれがきちんと伝わるのか。それをしっかりと意識して、自分の声を出していきたいと思う。