昔から作品を見る時の基準として、"その作品がなにを語らせるのか" というのを個人的に重きを置いている。
本当に優れた(と自分が思う)作品は、その作品については多くを語らせない。その作品の中に描かれている物語自体を語らせない。本当に優れた作品は、その先にある事、例えば人々の暮らしや、生き方、未来、自然、社会そのものを語らせる。
素敵な作品はあるし、いい作品もたくさんあるのはもちろんだけど、作品について語らせる作品は、その手法自体が革新的でない場合、なかなか「いい作品」を超えるところまでは行かない、記憶に残るところまでいかない。
写真も同じだと思う。「あなたの写真、素敵だね」ではなく「この写真に写っている人、素敵だね」そう言われるような写真を撮りたい。
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