えそらごと。

ほんの休憩がてら。

　ある人の日記がとてもとても好きで、更新されなくなったその日記をたびたび読み返している。何度読み返してみても書いてある事は同じなのに、そこには同じ感動があって、飽きが全くこない。もしかしたら自分の気持ちがある一定の感情に達したときに読みたくなっていて、知らぬ間に同じ感動を求めているのかもしれないけれど、そんな事はどうでもいい事だ。
　同じ感動を感じ続けることって言うのは、とても難しいことだ。同じ感動を与え続けることは、それ以上に難しい。同じ感動を与え続けるという事は、期待のないところからの感動といことだ。そして、それはそのままの自分に訴えかけてくる、ということだと思う。
　さっき、携帯電話を変えたときに保存しておいたはずの大切なメールを探そうとしたら、保存していた場所を忘れてしまっている事に気がついた。ほんの数秒だけ悲しくなったけれど、思い出は新しくつくっていけばいいなどと考える。
それはほんの小さな悲しみになかなか背を向ける事のできない自分に対する、たいそうな茶番劇であったりもするんだ。

Timelapsed Sky (Music by Roger Eno)