2010年3月29日月曜日

コミュニティーと社会設計。

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フランスから帰ってきて
フランスの時のことを書こうとして
全然かけてませんでした。

日本の学生に建築のことを教えることは、パリの学生に建築を教えるのと全く背景が違っているので難しい。と、パリの建築学校の先生の話を聞きました。フランスと日本の大きな違いはコミュニティーの違い。日本人は小さなコミュニティーを大切にしているんだって。職場、サークル、そのほか諸々ね。日本人に「時間はあるか?」と聞くと、「仕事が無いからその日の用事はない。」と言うんだって。そういうコミュニティーと家族というコミュニティー。日本人では家族は二の次。フランスではそういうのはあり得ないんだって。家族を大切にしない方が非難される。だから早く帰りなさいと。それが普通なんだって。

まぁ、家族の話を他にしても、建築がコミュニティーからつくられているということ。これはとても興味深い話だった。日本には建築物に規制が少ないから、建築のことについて教えるのではなくて、コミュニティーについて考えなければ行けない。それが、今まで勉強してきたことや、活動してきたことから実感を伴って感じることができたので、ハッとしたのでした。家島の活動では、強固でオープンなコミュニティーが作り上げている、環境のパワーを感じました。
 環境問題。地域問題。経済的問題。家族の問題。その人たちがいったい何を大切にしていきているか。そういうことを考え方の中心において、そこからいろいろなことを設計していければ、心安らぐ環境が生まれてくる。そんな気がしています。それが日本の場合はコミュニティー。もちろん家族とは別の。
 ある一定数で強固な仲間意識をつくって、あるときには敵を作って、集団からはなれると少し気まずくなってしまう、そんな日本人のコミュニティーは本当はあまり好きではないんだけれど、それを考慮して設計しないと心地よい日本は生まれてこないんだろうな。なんて思ってます。

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