2009年7月9日木曜日

鬼灯が真っ赤に燃える頃。

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今日は、浅草寺で行われている ほおずき市に行ってきました。
一年で、7月9日と10日のみ行われているこの祭り
この日にお参りすると4万6000日(126年)分の御利益があると言われ
毎年、40万人がお参りするそうな。
鬼灯を売っている人はみんな陽気で気軽に話しかけてくれる
それは商売だからと言うこともあるかもしれないが
そんな中記憶に残った鬼灯の話。

「鬼灯」と書いて、ほおずきと読む。
なぜこの字を書くのかというと、
その話は江戸時代にさかのぼる。
八月にはお盆がある。鬼灯が真っ赤に燃える頃である。
そして、本来ならお盆には提灯を飾るのが習わしらしい。
しかし、江戸、特に浅草寺の近くの人々は 町人が多く、
落語にも出てくる通り、提灯を買えるお金のない人も多かったという。
そんな町人にとって提灯は高価なモノだったそうだ。
お盆の習わしには従う、しかし提灯を買うことはできない。
そこで必要とされたのがこの鬼灯だったそうだ。
町人達は、お盆のこの時期に提灯の代わりに鬼灯を飾った
街の人たちは、それで心を癒されていたそうだ。

そして、浅草寺のほおずき市がこの7月に行われる。
それが、この町人がお盆に鬼灯を飾ることに由来しているのだという。
町人に鬼灯を売る場としてほおずき市を始めた。
今ではそれが「縁起が良い物」という意味を残して
人々の手に渡っている。 売る人も、みな”縁起物だから”といって売っていた。
今のお盆に提灯を飾る風景を見たことがない。
そして、鬼灯を飾る意味も知らなかったことは
日本人として恥ずかしいモノなのかも知れない。
でも、それでいいと思った。
何らかの形として残っていること
そして、誰かがそれを語り継いでいることが
たまらなく素敵だと思った。

と、そんなことを今日は考えていました。
あと、自分がお祭りが好きだと言うことを
再確認した日。

お祭り好きすぎて笑顔が止まらなかった。
幸せな一時でした。

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